お久しぶりでございます。テナーのいっすぃーです。

前回のブログから1年とちょっと経ちましたね。皆さまお変わりないでしょうか?

我々グノーシナは目下コスモスカイオーケストラさんの演奏会賛助出演に向け、着々と準備を進めております。そして先日2/19にはゲネプロも行い、いよいよ本番間近といった状況です。

上記の通り既に満席・キャンセル待ち状態となっており、非常に多くのお客様に聴きに来ていただけるという事で、私達も今から緊張と興奮で一杯でございます。

演奏会まであと数日ではありますが、当日ご来場の方々はご健康にも気をつけてお過ごし下さい。

川口リリアにてお待ちしております❗️❗️

 

あと、内輪ネタで恐縮ですが、ゲネを行った日に当団の女声陣よりバレンタインチョコを頂きました!

ムキムキマッチョな男性型のチョコレート、いつぞや『お願いマッスル』を歌った我々にはピッタリですね←

 

改めてグノーシナ女声の方々、ありがとうございました。

 

男声諸君、
ホワイトデー頑張ろうな!💪

 

さてさて、ここからはぐのブログ恒例のアレになりますが、私の近況を申しますと時季的な事もあり隙あらば映画館に通う生活を送っております。

何の時季か、ファンの方はお気づきかと思いますが、そうです、来る3月13日は第95回アカデミー賞の発表がありますよね。

言わずもがないくつもの部門の賞があり、その中でもとりわけ「作品賞」が注目される訳ですが、今年も以下のように錚々たる作品の数々がノミネートされております。

『西部戦線異状なし』(Netflix)
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』※2023年3月3日公開予定
『フェイブルマンズ』※2023年3月3日公開予定
『TAR/ター』※2023年5月12日公開予定
『エルヴィス』
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』※2023年初夏公開予定
『逆転のトライアングル』
『イニシェリン島の精霊』
『トップガン マーヴェリック』

 

前哨戦ともいわれるゴールデン・グローブ賞では、『フェイブルマンズ』が最優秀作品賞(ドラマ)、『イニシェリン島の精霊』が最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ)のそれぞれの部門で受賞しており、最終的なオスカーの行方が気になる所です。

昨年5月に公開されて以降爆発的ヒットとなり、今でも劇場公開が続いている『トップガン マーヴェリック』がドラマ部門にノミネートされていた点は個人的に嬉しく思っていて、コロナ禍で思うように撮影が行えない苦しい状況の中であっても、映画としてのエンターテインメント性とドラマ性を高いレベルで両立させた作品だと、公開当初の劇場で感じ入っていました。ただそれだけに受賞に至らなかったのも少々残念ではあります。

また、ミュージカル/コメディ部門で受賞している『イニシェリン島の精霊』も先月劇場で鑑賞しておりまして、こちらも主演コリン・ファレル、助演ブレンダン・グリーソン(ドーナル・グリーソンのお父様ですね)の演技アンサンブルが非常に印象的で心に残りました。お話自体は比較的小規模であるものの、その他脇固める俳優たち、助演のケリー・コンドン、バリー・コーガンの芝居が素晴らしく、心に残る非常に高品質な作品でした。

監督のマーティン・マクドナー氏の2017年の作品『スリー・ビルボード』も当時劇場で鑑賞して、いたく感動し「作品賞決まったな!」と思っていた所、作品賞は残念ながら逃してしまっているので、個人的には是非今回こそ栄誉に輝いて欲しいなと思っています。ただ当時の第90回作品賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』も非常に良い作品だったので納得感はあります。同作品を監督したギレルモ・デル・トロ監督は今回『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』にて「長編アニメ映画賞」にノミネートされているのでこちらも注目ですね(Netflix配信中)。

日本公開時期の都合で作品そのものを未だ鑑賞出来ていないものもあるのですが、ケイト・ブランシェットが主演を務める『TAR/ター』は舞台がオーケストラという事もあり個人的に注目していまして、既にゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞、アカデミー賞主演女優賞受賞も可能性は高いと予想しております。過去作品だとやはり『ブルージャスミン』も素晴らしかったし、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガラドリエル様は有名ですね、彼女の美しさ、聡明さがピッタリでした。一昨年公開の『ナイトメア・アリー』も作品含めてオススメです。

そうした中で作品賞の最有力候補とされている『フェイブルマンズ』は皆さんお馴染みスティーブン・スピルバーグ監督が「自伝である」と語る特別な一作です。翌日が演奏会本番ですが、すみません、我慢出来ず初日最終回のチケット取ってしまいました(笑)

個人的に興味深いと感じているのは、『フェイブルマンズ』を始め、ここ最近では『バビロン』『エンドロールのつづき』『エンパイア・オブ・ライト』と、作品それぞれに描き方に多少の差異はありますが、「映画そのものが題材」となっている作品が同時期に発表され話題になっている点です。これにはやはりコロナ禍の影響で劇場の危機を感じた映画監督たちが、今一度映画館で映画を観るという事の良さについて語りたいという思いが共通して生まれたという事かと思います。

『バビロン』はあの『ラ・ラ・ランド』で有名なデイミアン・チャゼル監督の新作という事で、映像はもちろんの事、音楽が好評なので是非良い音響のシアターで鑑賞したいと思って機会を伺っている内に、予定が尽く噛み合わず、ドルビーシネマ上映もDolby-ATMOS上映期間にも間に合わず、非常に悔しいっっっ😭😭😭 何処かで再開しないだろうか…

『エンドロールのつづき』、こちらも実は未だ残念ながら劇場鑑賞に行けていないのですが、題材となっているインド映画というエンタメの持つパワー、芸術性は非常に素晴らしいと思っているので、一日も早く劇場に足を運びたいと思っています。同じインド発映画でパワフルという意味では昨年公開された『RRR』は映像、音楽ともに凄まじいエネルギッシュな傑作でしたね。IMAX方式が選択できる作品については必ずIMAXで観るようにしているのですが、先述の『トップガン マーヴェリック』とこの『RRR』が昨年鑑賞した作品の中では個人的にトップの満足度でした。劇中のダンスが非常に印象的だった楽曲Naatu Naatu』もめでたく今回のゴールデン・グローブ賞歌曲賞を受賞し、来るアカデミー賞授賞式の会場で生パフォーマンスが行われるという事で、いちファンとして大変喜んでおります(めっちゃ現地行きたい!笑)。

そして最後に『エンパイア・オブ・ライト』、かねてより贔屓にしているサム・メンデス監督の新作なのでこちらは公開初日に観に行ったのですが、中々に味わい深い作品でございました。ただ、ネタバレになるといけないので詳しくはこの場では語れないのですが、作中の人物描写とストーリーテリング関して、人によっては少々評価が分かれるかもしれない気もしています。それでも周りにお勧めしたい良い点も沢山あるのでぜひ劇場で観て頂きたいのですが、以下当作品に纏わるお二人について少し話したいと思います。

①サム・メンデスはいいぞ
 1965年イギリス生まれの演出家・映画監督であり、近年発表作品では第92回アカデミー賞において『1917 命をかけた伝令』が3冠(撮影賞、視覚効果賞、録音賞)獲得という素晴らしい実績で有名な方です。私も当時劇場で鑑賞した時に作中の戦場の描写、有名なまるで「全編1カット」のように見える特徴的な映像表現にいたく感銘を受けました。
 またそれ以前のフィルモグラフィーにおいては、『007 スカイフォール』やはりこれが当時最大の衝撃でしたね、まさかサム・メンデスがジェームズ・ボンド、アクション映画を撮るなんて。
ただ、実際出来上がった映画を鑑賞して改めて認識したのは、当時の007シリーズの人気低迷を挽回する上で、過去シリーズには無かった要素「美しさ」という点において、監督のそれまでの作品で培われたアート性や人間の闇にスポットを当てた描写力が遺憾無く発揮されていて、当時これ以上は考えられない程うってつけの作家だったという事です。
 他にも色々語りたいのですが、『1917』が気に入った方は是非過去作の『ジャーヘッド』、これから家庭を持つ、家族が増えるよという方には『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』をお勧めしたいと思います。
ちなみに私のオールタイム・ベスト作品は『アメリカン・ビューティー』です。

②ロジャー・ディーキンスの映像に酔いしれよう
 1949年イギリス生まれの撮影監督で、映画ファンの間では知らない人は居ないレベルの大ベテラン、約40年に及ぶキャリアの中でオスカーノミネート多数、私の中では神様のような方です。
サム・メンデス監督とも何度もコラボレーションしており、その最初の作品が先にもお勧めに挙げた『ジャーヘッド』になります。この作品は湾岸戦争が題材となっていますが、米軍が駐留する砂漠地帯の昼と夜、光と影のコントラストが強く惚れ惚れするような画作りが印象的です。またサム・メンデス監督は作中の見せ場にシンメトリカルな画面表現を用いる事が多く、その要望にきっちり100%のクオリティで応える非常に高いスキルを持ち合わせているのがディーキンス監督の魅力であります。『007 スカイフォール』でダニエル・クレイグ扮するボンドが敵組織に拘束され、宿敵ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)と相対するシーンなんかが特にそうでした。
今回の『エンパイア・オブ・ライト』でもディーキンス氏の巧みな撮影技術が楽しめるので、是非多くの方に観て頂けたらと強く思います。
関わった作品が膨大で中々全部に触れられないのですが、各年代での個人的フェイバリットとしては『ファーゴ』(1996年)、『ヴィレッジ』(2004年)、『ボーダーライン』(2015年)あたりは鑑賞をお勧めしたい作品です。

 

…と趣味話が長くなってしまいましたが、未曾有のコロナ禍にありながら作品を作り続け、世に出してくれた数多くの映像クリエイターの方々に最大の敬意を表しつつ、私たちもいち表現者・歌い手として今後も足を止めること無く精進していきたいと思う次第であります。

以上、いっすぃーでした。