※この記事はSopえつさんが2018年9月に団員向けに書いたプレゼン資料をWEB公開用にレイアウトのみ編集したものです。以下本文です。
このような機会をいただき、リバマスは何の曲か?というのをあらためて考えました。
Pの数だけ解釈があると思うのですが、私の解釈としては、
リバマスは、
- 自分たちの個性で悩んでいた5人が、自分たちの個性を受け入れて、ありのままでいいんだ!と思えるようになったことを表現する曲
かつ、
- 同じように自分らしくいられない他者に向けて「ありのままでいられる場所もあるんだよ」と伝えている曲
です。
※ウルトラ長くなってしまったので以下はご興味とお時間がある方だけお読みください!
わかりやすい自信はないので、読んでもらえると嬉しいですが、読まなくても大丈夫です!!!
リバマスのご説明の前に、この曲を歌う「Café Parade」、通称カフェパレについて説明させてください。
こちらがカフェパレ。(全員男性キャラクターです。念のため)
もともとは「Café Parade」というカフェのスタッフ5名(オーナー兼ウェイターの神谷幸広、パティシエの東雲荘一郎、シェフのアスラン=BBII世、ウエイターの卯月巻緒、女装ウエイターの水嶋咲)からなるアイドルグループで、公式のキャッチコピーは「最高のひとときを!笑顔と個性ハジけるカフェユニット!」
最高な時間・ハッピーなひとときをお届けすることをテーマとしています。
カフェパレは46人のsideMのアイドルの中でも、とりわけ個性が強いメンバーが集まったユニットです。
各々の個性は彼らの魅力でもあるんですが、
「可愛いものが大好き、自分もかわいくありたい」けれど、学校では普通の男子高校生として過ごしている咲ちゃんや、天才的な料理の腕を持ちながら、尊敬する師匠を模した言動を受け入れてもらえる場所がなく彷徨っていたアスランなど、その個性ゆえに苦しんだこともありました。
そんな彼らは、「自分が、自分らしくいられること。ありのままでいられる場所があること。」の幸せを誰もよりも理解していて、
カフェパレのデビューCDに収録されているオリジナル曲のうち、
1曲目「Café Parade!」ではカフェパレのテーマである最高のひとときをお届けすること、
そして2曲目「A La Carte FREEDOM♪」では、自分がありのまま、自由でいられる場所があることの幸せを歌っています。
個性的アラカルトさ…誰だって!
君は (君も)
ありのままがいいんだ (一緒に笑おう!)
自分らしくなれる場所、ここさ!
可愛く 誇らしく
自由に なって
ほらね、その笑顔が
本当のHAPPY! YES! 最高のHAPPY!
「A La Carte FREEDOM♪」 作詞:松井洋平
こんな感じ。
なんとな〜くカフェパレについて知っていただいたところで、ここからリバマスの話をします。
リバマスはカフェパレ3曲目のオリジナル曲として、デビューCDが発売されてから2年後にリリースされた楽曲です。
曲自体がまずジャジーでおしゃれなことも大好きなんですが、表現されている内容が熱い。
方向性としては「À La Carte FREEDOM♪」と一緒で、「自分らしくいること」がテーマの曲です。(曲調は180度違うけど……)
アラカルトと違う部分は、
この2年の間に、カフェパレは自分たちの個性を完全に受け入れて、ある意味武器として認識し始めたことが表現されている点だと私は思っています。開き直ったというか。
そう感じた部分はまずサビ。
(We are Monsters!) 可愛くなってしまえばいい!
(We are Monsters!) こうでなきゃなんてありえない!
(We are Monsters!) 可笑しくたってかまわない!
「Reversed Masquerade」 作詞:松井洋平
サビで繰り返されるワードは「We are Monsters!」
自分たちのことをモンスターだと言い始めたんですカフェパレ。
この「モンスター」については、人間ではない=世間一般から見て変わり者、馴染めてない者、という意味に捉えています。
それまでのカフェパレって、自分が世間一般とズレているから居場所がないことは、おそらく理解はしていたんだと思いますけども、言葉にはしてこなかったんですね。
「ありのままでいよう!」だけだったのが、自分たちが変わり者だということ受け入れて、「それでもいい!自分らしくいることが幸せ!」に変わって、より深みが出たというか。成長を感じます。
カフェパレP的には「可愛くなってしまえばいい!」と歌っているのが咲ちゃんで、「こうでなきゃなんてありえない!」と歌っているのがアスランな点もグッとくる。
サビはこう続きます。
(Good bye, every fear!)「Welcome Nightmare!」
「Reversed Masquerade」 作詞:松井洋平
welcomeの先がナイトメアなんですよ〜〜!
「一般人から見たら悪夢かもしれないけれど、僕たちが自分らしくいられる、最高の場所!」という解釈でいるんですが、若干皮肉交じりのことも言えるようになったんだな〜〜!と、ここでもカフェパレの成長に涙。
(女の子みたいな声の人がいたかと思えばミュージカルっぽい人もいる、それぞれの個性の振れ幅が広すぎるカフェパレも、各個人が個性を活かしきったその振れ幅こそが彼らの魅力だよなあ…とあらためて思った瞬間でした)
と、まあ、そんな感じで、私はリバマスをカフェパレが自分たちのことを歌った曲だと思って最初聞いていました。
でも違った。それだけじゃなかった。
2番のサビはこうなります。
(We are Monsters!) あなたに僕らはどう見える?
(We are Monsters!) 仮面を外してしまえば
(We are Monsters!) あなたの笑顔もよく見える!
「Reversed Masquerade」 作詞:松井洋平
これ、仮面を外してしまえよ!って言われてるのは私では?
そう気づいてからは早かった。
おたくはけっこう世間からモンスターと捉えられたり、
本当の自分を隠して一般ピープルとして振舞ってるケースも多いと思うんですが、
リバマスの歌詞はそう行った「本当の自分を隠している人」へのメッセージとも捉えられるなと思って
見返しました。
(We are Monsters!) 可愛くなってしまえばいい!
(We are Monsters!) こうでなきゃなんてありえない!
(We are Monsters!) 可笑しくたってかまわない!
「Reversed Masquerade」 作詞:松井洋平
すごい肯定してくれてる感……泣ける……
さて、そんな感じでリバマスは、「自分たちの個性を受け入れた」ことに加え、「カフェパレの外へ向けたメッセージを発信し始めた」曲だと思っているんですが、これが「いつでも自分らしくいられることがハッピーだ」というだけのメッセージだったら、ここまでリバマスにグッとこなかったと思うんです。
「自分らしくいよう」って、言うのは簡単だけど、すごく難しい。
いくら自分らしくいることが良しとされても、会社も学校もそのほか諸々の社会で生きていく上で、四六時中自分がありのままいられるわけではない。
多分、そのことをカフェパレはよくわかっているのだと思います。
カフェパレとしてデビューしたあとも、咲ちゃんは家や学校ではずっと男子高校生として過ごしているし、全ての人がアスランの言動を理解してくれているわけでもない。
でも、彼らにはCafé Paradeというありのままでいられる居場所がある。
その居場所があることを幸せだと言っていると思うので、
彼らのメッセージは、「自分らしくいようよ」ではなく、「自分らしくいられる場所もあるよ」&「ここ=カフェパレのパフォーマンス現場」では自分らしくいてね!ということだと感じてます。
それを感じているのは、リバマスの最後の歌詞。
Ding!Dong!Dang! 鐘が響いて
Ding!Dong!Dang! 目覚めても
Ding!Dong!Dang! ココロにかけた
Ding!Dong!Dang! 魔法はNever End!!
「Reversed Masquerade」 作詞:松井洋平
鐘が響いてナイトメアから目が覚めたら、ありのままでいられる居場所はなくなってしまう。
けれど、「自分らしくいられる居場所」があることがわかれば、
その幸せは終わらない。
と、解釈してます。
長々とすみません。
つらつら書いたことを、冒頭の、
リバマスとは、
- 自分たちの個性で悩んでいた5人が、自分たちの個性を受け入れて、ありのままでいいんだ!と思えるようになったことを表現する曲
かつ、
- 同じように自分らしくいられない他者に向けて「ありのままでいられる場所もあるんだよ」と伝えている曲
にまとめたつもりです。
が、解釈は人それぞれだと思うので、みなさんがリバマスを聴いてなにか思ったことがあれば、ぜひそれを大事にしていただき、私の解釈はフーンあいつこう思ってるんだな位に流しておいていただければと思います。
最後になりますが…11月にリバマスが披露されたライブのブルーレイが出るので…よかったら一緒に見ましょう!!!