初めての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。
ChorGnosinaの長老にしてプリキュア担当、秩父の造形オタク、テノール2nd S.I.Nです。
 
9/24(土)@落合第一地域センター
この日は団員練習、音確認しながら反復練習をした。以上。
 
そして終了後は1人で立川“シネマシティ”に『MADMAX 怒りのデスロード』を観に行った。
最高だった。作品だけでは無い。映画館が、である。
 
2016年はウルトラマン50周年、仮面ライダー45周年、スーパー戦隊40作品目、こち亀40周年200巻達成と、特別な年である。みんなグノシナメンバーの生前から続いてきたシリーズなのだな…
そんな今年の映画はこれまた長い歴史を誇る『シン・ゴジラ』と新星『君の名は。』で2トップは間違い無いだろう。
怪獣とアニメが映画界を席巻した事は一オタクとして実に喜ばしく、誇らしい。
初冬公開の『艦これ』にも大いに暴れまわってもらいたい。
 
が、今年の映画界には、他に偉大な、否、異常な作品が存在する。

賢明なるオタク諸兄にはお判りであろう。
そう、『ガールズ&パンツァー劇場版』である‼
2015年11月21日に公開されたこの作品はこれまで度々 新規そして再上映館が現れ、国内全ての4DXで上映され、既に公開後1年を越える上映が決定している。
 
このムーブメントを作ったのが、公開日から未だ連続上映中という立川“シネマシティ”である。
世界で唯一『スターウォーズ フォースの覚醒』の興行収益が第2位になった映画館(ガルパンが第1位‼)で、ガルパンファンにとっては大洗に次ぐ聖地と化し、映画興行界の異端児として注目を集めている。
何故こんな事態になったのか。
それは“極上爆音上映(極爆)”“極上音響上映(極音)”と呼ばれる、コンサート用スピーカー等を使用した上質な音響上映スタイルが、ガルパンとこの上なくマッチしたからである。
 
元々シネマシティは、社長の「何でもいい、一つだけ他所には負けないものが欲しい」というコンセプトの元に音響と劇場作りに特化してきた映画館である。
そして去年公開『MADMAX 怒りのデスロード』上映の為に、最大客席数シアター“aスタジオ”の設備として、公開時に数百万円を投じて高級サブウーファー2台を、今年の再上映時に約6000万円を投じてラインアレイスピーカーを設置するという狂気を実行、音の迫力と解像度を劇的に変貌させた。
http://cinemacity.co.jp/wp/ccnews/i_live_i_die_i_live_again/
その威力たるや空気を震撼させ、4DXでもないのに座席を揺らし、しかし台詞は明瞭に聴こえるという驚異的なものだ。
 
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※シネマシティと極爆についての詳細は以下を閲覧して頂きたい
常識破りの成功 映画館に革命を 立川シネマシティ「極上爆音上映」の野心
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/355/355161/
映画館の常識を破壊した男からの手紙
http://news.line.me/list/oa-ascii/t89mlqv4a1d1/trrc9otlugjc?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none&share_id=nnV61811585514


 
このaスタジオにてガルパンを“極爆”上映した事が発端となり、全国各地の音に拘る映画館での作品音響監督監修の良質音響上映が始まり、音響アプローチのイベントが開催され、熱心なガルパン紳士は利き音響にハマった。
これはガルパンの音響効果が他に類を見ない緻密さである事と、音が人に与える影響の大きさを示したものだ。
そして、ガルパンに限らず、映画をより良い音で観ようという動きが作り手と視聴者双方で活発化している。
 
この俺自身も、TVシリーズをリアルタイムで観て、劇場版も公開翌週に行き「傑作だ」と確信しながら、しかし円盤購入を決意したのみで再び劇場に足を運ぼうとは思わなかった。
つまり俺にとって“劇場で映画を観る”事は、その作品に対するリスペクトでしかなかったのだ。かつては。
去年末、シネマシティのガルパン極爆をようやく知り(情弱!)、今年1月に初めて行ったみた。
衝撃を受けた。身体に。正に「ヒャッホウ、最高だぜーーーー‼‼」当時は軽い喘息が発症していて、なるべく迷惑ならない様にと砲撃シーンで咳をしたのだが、その音が聴こえない。
耳を疑った。それ程までの大音量であるにも関わらず、煩くない。
デ、デカルチャーーーーーーーーー‼‼
こういう、“良い音”を体感出来るのはライヴコンサートか高級オーディオルームだけだと思っていた…。
 
以来、10回以上観に行っている。TVシリーズも何度も見返した。ガルパンの真の魅力にやっと気付いたのだ。
そしてシネマシティに通い始め、極爆,極音の作品ばかり観てきた。気に入った作品は2度3度と観ている。去年までの俺には考えられない。音というものが如何に人の心を動かすかという事を改めて実感した。間違い無く、ガルパン極爆は俺の人生を変えたのだ。
 
映画を劇場に観に行く価値を“いち早く観る”“大スクリーンで観る”事と思っている方には、是非シネマシティaスタジオの音を体感して頂きたい。今なら『君の名は。』が極音上映中である。或いはイオンシネマ海老名の“THX”、同じく幕張新都心の“ULTIRA”、シネマサンシャイン平和島の“immサウンド”等、高品質音響を謳う劇場へ是非一度足を運んで頂きたい。音は耳で聴くのみにあらず。身体で感じるものである事に、少なからず快感を覚えて頂ける事だろう。
 
こうした機材や劇場の構造による“良い音”は性能であり演出である。作品をより愉しむ為のアシストであって、元々のソースが良作・高品質であって初めて価値が生まれるのだ。
ChorGnosinaは演奏者 つまりソース元、発信者である。我々発信者は常に高クオリティを目指し、鍛錬し、追求し、考察し、見出し、発信していきたい。言うは易し行うは難しだが、やらねば発信者たる資格は無いだろう。
 
「ChorGnosinaにはオタクの大事なすべての事が詰まっている」
誰より自分がそう思える様、精一杯活動していきたい。
団長を差し置いて何やら大それた事を書いてしまったが、次にいつブログ担当が回ってくるか判らない(2度と無いやも?)ので、言いたい事を言わせて頂いた次第である。
それでは、
今後ともよろしく…